犬のフィラリアってどんな病気?症状や感染の原因について解説!

眼鏡をかける犬

フィラリアというのは虫のことで、心臓や肺動脈に寄生して心臓や肺の働きを妨げます。心臓が正常に働かなくなると全身に血液を十分に送り届けることができなくなり、また肺動脈に寄生すると肺機能にも影響を及ぼしますので大変です。そのまま放っておくと生死に関わることもあります。また、猫や人間にも感染することがある病気ですので十分に気をつけましょう。

フィラリアが犬に寄生すると、慢性犬糸状虫症や大静脈症候群といった恐ろしい症状を引き起こします。慢性犬糸状虫症の特徴は疲れやすいということです。今まで散歩が大好きだった子が散歩を嫌がるようになったりします。また、乾いた咳をするのも特徴で、早朝の時間帯や興奮時などに咳をすることが多いです。そして大静脈症候群になると突発的に虚脱の症状が現れます。また、赤血球が破壊されると尿に血の色素が染み出しますので、血色素尿がみられます。それ以外にも呼吸困難や貧血などの症状を伴うこともあるでしょう。

犬への感染経路についてですが、蚊を媒介して感染します。先にも述べましたとおり、フィラリアというのは虫です。細長く、成虫になるとオスは約17cm、メスにいたってはなんと約28cmもの長さに成長します。見た目は乳白色ですので、例えはよくありませんが、素麺のような形です。しかし、最初からこのような大きさだったわけではありません。最初は蚊の体内で育ち、ミクロフィラリアと呼ばれる状態から幼虫へと成長していき感染力を持つようになります。このようにフィラリアは蚊を媒体として犬に感染する虫です。

そして日本ではなんと約16種類もの蚊が媒介します。約16種類の蚊の中にはヒトスジシマカ、いわゆるヤブカと呼ばれる蚊もあります。ヒトスジシマカなどは普段よく見かける蚊ですので注意が必要です。

フィラリアの幼虫を体内に持っている蚊が犬の血を吸ってしまうと、そのときに犬に寄生することになり、さまざまな症状を引きおこすようになります。フィラリアにかからないようにするには、蚊に刺されないようにすればいいだけの話ですが、それは現実的には難しいことです。蚊が発生する夏でも散歩に行かなければなりませんし、たとえ家の中にいても蚊に刺されることはあるからです。そこで予防薬の投与が必要になります。蚊が発生する時期に合わせて定期的に薬を投与すると、たとえフィラリアの幼虫が寄生しても、未成熟で心臓に到達していない状態であれば駆除することができます。